アトリエ 訪問

 

「インタビュー特別企画」


2023年2月中旬、新たな場所に移り2年目を迎えたミーツギャラリーのこれからについて、プロデューサーの宮島永太良さんに語っていただきました。

宮島永太良(みやじまえいたろう)さん

ギャラリーファンタジア佐野で

☆プロデューサー宮島永太良さんが語る…

ミーツギャラリーのこれから:まず、入っているビルが変わり、ミーツギャラリーが10階から2階に移り、入りやすくなったと言われます。そして、新旧の画廊面積はあまり変わらず、前は四角い空間で全体がすぐ見渡せましたが、今はL字型になり、作品展示に変化がつけられる様になり、会場内に動きが出たとも聞きます。私自身も新しいミーツギャラリーで2度の個展を行いましたが、以前とは一味違う手応えを感じました。だから、多くの方々にも、この感覚を味わって欲しいので以前から行っている「貸し画廊」は、希望者の意向に沿うように継続する方針です。
ただ、これからのギャラリースケジュールは、既に昨年に続いての「KSアーティストクラブ展」、今年で4回目を迎える山本冬彦さん企画「アートブルーム」や「ミーツギャラリー企画展」に加えて、昨年からウチと繋がりができた「夢のイストラール展(代表 松岩邦男さん)」関連で2月下旬の「布施久美子展」から始まり、夏の「夢のイストラール展 Part8」、秋には みのしまかおる さん、小枝真紀さんと小山右人さん3名の個展開催が予定されているし、私が代表理事を務める財団法人「健康とアートを結ぶ会」主催の展覧会もあるので、かなりタイトになると思います。

 

☆代表理事 宮島永太良さんが語る…

ミーツギャラリーでの活動:2022年は、ありがたいことに2度の「健康をめざすアート展」をミーツギャラリーで開催することができ、9名の出展アーティストをはじめ皆様のお陰で財団の活動として新たな一歩踏み出すことができたと思っています。その流れで、今年も「健康をめざすアート展」を数回行うつもりですが、昨年とはスタイルを変え、一人のアーティストと私(宮島永太良)との「二人展」とし、現時点では、6月に若生ひとみさん、11月には、画友でアンディ・ウォホールを敬愛するシモンミラニモポさんとの展覧会を開催予定です。
6月の若生さんには、心地良い天と地を結ぶイメージを展開してもらい、私は天と地の間で生きる人間がフィジカル面で何ができるかを表現できればと思っています。また、11月のシモンさんとは、日頃から二人でよく話し合っている「現代アートで、どう障がいを捉え、どう障がいを乗り越えるか?」をテーマにした二人展を目指しています。そして、欲を言えば、もう一人の方とできればとも考えますが、それは諸条件がクリアーできればの話です。
また、6月の財団主催「健康をめざすアート公募展」の結果次第で、関連した特別展を開くことも考えないわけではありません。ただ、財団の活動として、こうした展覧会だけでなく、今もアートセラピー関係者から、ミーツギャラリーでワークショップを行う話も来ているので、それが動き出す可能性もあります。そうなれば、財団の目標である「健康ミュージアム」に近づくことになると思いますね。

「健康ミュージアム」:私が数年前から考えているのは、健常者、障がい者を問わない万人向けの「健康ミュージアム」です。そこへ行けば、誰もが「アート」を通して「健康」について考え、深く理解できる施設にしたい。展示された「健康とアート」をイメージした作品を観てもらうだけでなく、来場された方に五感を使った様々な体験をしてもらいたいです。例えば、目隠しをして視覚障がいを疑似的に体験してもらったり、視覚に頼らず実際に手で触れる作品を置き、触覚での表現を楽しんでもらったり、聴覚を刺激する音楽もありです。そう考えてみると、現在のミーツギャラリーでもそれらのことが一定程度可能なので、ある意味「健康ミュージアム」は、既に始まっているのかもしれません。
こうした想いも含め、これからもミーツギャラリーをよろしくお願い致します。

*2023年2月13日(月)ミーツギャラリーで取材、マスクは撮影時のみ外しました。




(取材構成・撮影 関 幸貴 )



プロフィール

宮島永太良さん
◆宮島永太良(みやじまえいたろう)さん
美術家。
1965年、神奈川県小田原市出身。和光大学人文学部、早稲田第二文学部卒業。美学校細密教場終了。
個展開催、グループ展参加多数。ミーツギャラリープロデューサー、財団法人「健康とアートを結ぶ会」代表理事。 ミーツアートクラブ主宰。 ArtQメンバー。
 
ミーツギャラリー常設展にて ミーツギャラリー常設展の様子 ミーツギャラリー常設展の様子

 

Archive | アーカイブ

Atelier Archive ►