ミーツギャラリー企画 グループ展
「アートブルーム3 - アートソムリエ 山本冬彦が選ぶ若手作家展 -」開催記念


6月と7月に更新するMeets GalleryホームページAtelierでは、アートブルーム3に出展した6名の作家さんが、展示した自作品等について語った記事を掲載いたします。

出展作家ショートインタビュー 後編 成田淑恵/具志堅詩織/石田浩美

アートブルーム3


◇出展作家ショートインタビュー  成田淑恵/具志堅詩織/石田浩美


☆成田淑恵(なりたよしえ)さん
今回、出展した4作品は「動物の夢」がテーマです。動物も生き物だから、人間同様に夢を見ているのだろうと想像を巡らして制作しました。実際、子どもの頃から何かしら動物は飼っていて、間近で寝ている動物を眺めていると、脚がピッピッと動いたり、突然、ムクっと起きあがって周囲を確認するシーンを何度も見ています。あの反応って人間も全く同じだから、そのなんともいえない雰囲気を絵に込められたかもしれません(笑)。
あと、今もウチの庭で野良猫ポンタの世話をしています。野良だから家の中には入らないけれど、私はご飯もあげているし、ポンタは良いタイミングで「ゴロニャン」と甘えてくるから、仲良しの居候って感じで、この付かず離れずの微妙な関係が好きです。そんな動物たちの愛らしさを表現するために色鉛筆、鉛筆、アクリル絵の具や木専用塗料など、色々な画材を使って描きました。


☆具志堅詩織(ぐしけんしおり)さん
昨年、たまたま銀座で作品展示をした時に山本冬彦さんが私を見つけてくれ、幸いにも、今回出展に至りました。現在、私は山形県の東北芸術工科大学大学院に在学中。それで、学内のメンバーや地元の人と何かすることはありますが、全く知らない方々と、それも東京の銀座で展示をするのは初めての経験、ちょっと不思議な感覚です(笑)。
今回はブローチなどのアクセサリーをテーマに描いた作品を出展しました。それ以前の私のテーマは「髪の毛」だったのですが、それの延長と言えるかな。だって、アクセサリーも髪も、自分のありたい姿になるための一つのアイテムだと、私は考えるからで、それを表現したかったからです。というのも、かつて教育実習に行った時、黒髪じゃないとダメと言われ、日本は髪の毛を染めるのは何故ダメなんだろう考えた結果の問題提起とも言えるし、その私の切なる思いを鑑賞する側に伝えたかったからでもあります。


☆石田浩美(いしだひろみ)さん
まず、帝国ホテルにあるギャラリーで、去年の個展開催時、山本さんに声をかけていただいたのがご縁が今回の出展に繋がったのはありがたいこと、感謝しかありません。
そして、出展した私の作品テーマは「人の体」、学生時代も含めて全てモデルさんを描いた絵がベースになっています。モデルと画家って、とても微妙な関係で、意思の疎通をはかりながら、無視する感じもあり、お互いが穏やかに受け入れあっている気が私はするのです。だから、その空気感から人の体は人を攻撃しない感じが私はして、その思いを絵に託してみました。
画材ですが、鉛筆とクレパスも使っていますが、大きな作品の中では目立ちません。また、クレヨンは荒れた感じになるけれど、プレス機に通すと整理された感じになるので、私はプレス機を使い、モノタイプ版画にしています。ただ、プレス機があるスタジオに行けない時は、自宅でバレンを使っています。

 



プロフィール

山本冬彦さん
☆山本冬彦さんからのメッセージ
コロナ禍の厳しい状況だった前々回、前回と違い「アートブルーム3」を予定通り無事開催することができ何よりでした。そして、今回も多様なジャンルの皆さんに集まっていただき、心地良い展覧会になったと思います。加えて首都圏だけではなく、京都、岐阜、山形からの作家さんも出展、一緒にやったことのない人と出会い、それぞれが刺激を受けてくれれば、私としては嬉しいです。
 
成田淑恵(なりたよしえ)さん 具志堅詩織(ぐしけんしおり)さん 石田浩美(いしだひろみ)さん 集合写真

 

Archive | アーカイブ

Atelier Archive ►