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☆「これまで コレカラ」☆

2020年10月11月の2ヶ月間、赤坂のカフェレストラン マールツァイトで
写真展を行う関 幸貴さんに「これまでコレカラ」を綴っていただきました…

関 幸貴(せきゆきたか)さん

関 幸貴(せきゆきたか)さん

☆関 幸貴さんの…
これまで:

異論もあるが、どちらかと言えば私は子どもの頃から本読んだり絵を描いたり、ひとりで近所をブラブラするのが好きだった。その私が肖像画を描いたり室内装飾を生業にしていた父の影響で写真の道を選んだと思う。お陰で好むも好まざるも自分の意思にも関係なく、一般生活とは縁のないスポーツ、芸能、政治経済、農業の世界を垣間見ることができ、著名な方々とお付き合いすることができたし、それは今も続いている。これは職業写真家としての役得だと思っている。だから若い頃は様々な緊張感や締切り時間等の制約はあったが、取材することが楽しくてしょうがなく、年がら年中あちこちを飛び回っていた。
そんな30代中頃の私に当時毎月撮影していた直木賞作家の佐木隆三さんから酒席で「関さんは写真で何がしたいのですか?」と真剣に問われ、確か「これからも写真で生活して行けたら嬉しい」と漠然と答えたのを記憶しているが、これは自分に明確な考えがなかったからだ。その後、40代前半に取材でニューカレドニアに出会い、興味がわき仕事を兼ねて10数年通い続け、自分なりに納得できる写真が撮ることができ一段落したのは7年前のことだった。それ以来、仕事とは別に日本国内で無理なく日常で観られる光景を撮ることを自分に課した。

コレカラ:
国内の光景をテーマにした作品は、2018年秋に写真展「四季の道草写真 色色々」として発表することができたが、多くの人が見過ごしがちな日常的な美しい光景をこれに関しては焦らず、被写体は無限に存在するはずだからマイペースでまだまだ撮り続けて行く。
また、全く別のテーマとして2019年秋から知り合いの女性たちを撮り始め、彼女の魅力を写真で表現できればと思っている。ただ現在はコロナ禍で中断気味だが、状況が落ち着いたら再開するつもりだ。とにかく目の前の現世は無常、常に変化していることはハッキリ分かったので、写真という装置を活用して自分が記憶したいものを撮影して行きたいと考えている。


◇関 幸貴 写真展のお知らせ
テーマ:10月「良寛さんを巡る旅」
    11月「四季の道草写真」
期間:2020年10月1日(木) ~ 11月30日 10:00~17:00
場所:ドイツ&オーストリア カフェレストラン
   Mahlzeit マールツァイト
所在地:東京都港区赤坂7-5-56 ドイツ文化会館1F

https://www.facebook.com/Mahlzeit2020

※コロナ感染防止により土日祝休、営業時間は17時まで
※飲食店につき1オーダーorテイクアウトお願い致します

 



プロフィール

関 幸貴(せきゆきたか)さん
写真家
1953年愛知県名古屋生まれ
多摩美術大学多摩芸術学園卒業
(有)世紀工房所属
ミーツアートクラブ、ArtQメンバー
◇主な作品展示
1976:写真展 ~ 現代アメリカの女流詩人 ~
東京アメリカンセンター等全国4ヶ所
1997:ニューカレドニア写真展 ~ 海・人・街 ~
浜松遠鉄デパート
2002:写真展「男の肖像」アートサロン毎日
2005:写真展 ~ 南の島から・ニューカレドニア ~
代官山フォトギャラリー
2006:名古屋JR高島屋、夏のキャンペーン全館装飾用にニューカレドニアの写真を提供、写真展も同時開催
2013:写真展 ~ La La! ニューカレドニア ~
 銀座ミーツギャラリー
2014:写真展 ~ スイスの光 ~ 代官山フォトギャラリー
2018:写真展 Silence ~1976 in the United States ~
JAZZ SPOT J
2018:写真展「四季の道草写真 色色々」
銀座ミーツギャラリー
◇web
(有)世紀工房 ▷
http://www.sekikobo.co.jp
facebook ▷
https://www.facebook.com/yukitaka.seki
愛用カメラ&レンズ 愛用筆記用具  愛読書  展示作品「夕日の中の良寛さん」 

 

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