10月上旬、横浜の元町Bayside Cafeで森田由佳子さんと会い、作家、作品、アートに関連した様々なことを語っていただきました…
アトリエ 訪問
森田由佳子(もりたゆかこ)さん
☆森田由佳子さんの
好きな作家 :
いま好きな作家さんは4人いるので順番にお伝えします。
最初は、現在も親しくさせていただいている横浜のウォールペイントアーティストのロコ・サトシ先生です。
出会いは横浜に引っ越して来た7〜8年前の夏、体調が悪かった私を心配する母と一緒に散歩していた時、偶然、岩崎ミュージアムで行われていた「マイティサミット」にオトナ1人飛び入り参加した時でした。
それは母の後押しでしたが、会場にあった額入りの「マイティ」の絵本を見た瞬間、その鮮やかな発色によって体中にエネルギーが行き渡り、疲れ果て空っぽになっていた私の心が温かさで満たされ、アートの力、絵の素晴らしさを強く認識しました。
オーバーかもしれませんが、その時、ロコ先生から生きる意欲と人生でキラキラできる場所を教えてもらった気がします。
そして2人目は、天使さんを描く村田のりみちさん。
出会ったのは、村田さんが浦和で路上販売をしている時、近くに住み通りかかった私が作品の色、軟らかさ、温かさに惹かれて話を交わした11〜12年前ですが、その1ヶ月後、村田さんが弁護士をしていた私の父の親友の息子さん分かったのです。
3人目は、かつて家族で夏の軽井沢を訪れた時、こじんまりしていた会場でイベントを行っていたBOXクレーアーティストの古畑雅規さん。
この方の作品も蛍光ピンクとか黄緑、明るい水色を巧みに使い温かくて可愛く、キャラクターがとっても気に入ってしまい、粘土で作った作品を持ち帰りたくなって購入、それ以来のファンです。
最後は、周辺の友人にもファンが多く、私もグッズを持っている奈良美智さん。
子どものいたずらっぽい表情など色々な表現があるけれど、中でも丸みのある軟らかいタッチの作品が好き、よく見ると少女の目の中に景色が描かれていたりして凝っている作風も見逃せません。
そして、4人に共通しているのは、まず、オトナなのに子どもみたいな純粋さが作品から伝わって来ること。カッコよく描こうとしていないし、描きたいものを描いている感じがし、人間的にも素敵な方々だと思います。
こだわり :
テーマは私にとって大切な存在、小さな頃から描いている妖精さんや天使さん、人魚さん。込める思いは、透明感、空気の流れ、ゆっくりとした時間の流れ、自分の意思で描くこと。
もちろん依頼でも描きますが、楽しんで描くことにこだわっています。
テクニック的には色鉛筆の黄色、水色、発色のいいピンク、軟らかい感じのグリーンを主に使い、筆圧をコントロールしながら、時々近所の喫茶店で、心地良く描くのが好きです。
この4色になったのも「持ち歩くのに軽いから4本の色鉛筆だけでいいかな?」と去年、私が呟いた時、「少ない色で絵を生み出すって素敵じゃない」の母の一言で決めました。
いつも支えてくれる母には心から感謝です。
そして、ちょうど使う色鉛筆が決まったのと同じ頃、ロコ先生から「ここ何年かで画風が変わり、プロとしても通用しそうな絵を描くようになったね」と褒められた時は嬉しかったです。
やっぱり、絵を楽しく描けることは最高に幸せですね(笑)。
プロフィール
*ラインスタンプ「てんてんとうたたんいつも一緒だよ」など発売中♪
(構成・撮影 関 幸貴)
*取材協力:元町Bayside Cafe