7月下旬の熱帯夜、中華街近くのCANTIK-MANISで小野里良之さんに会い、インタビューを行いました♪
アトリエ 訪問
小野里良之(おのざと よしゆき Ryo.Y)さん
☆小野里良之さんの
好きな作家 :
私は12歳で写真を始め、15歳で一眼レフを持ち、24歳まで好きな写真の道を目指しましたが、乱視になったこともあり一度は夢を諦めました。
しかし、人生を重ねた2011年に自分自身にとって大切な表現活動として写真を再開、現在に至っています。
その私が、最も好きな写真家は1955年生まれの那須潔さんです。
出会いは2014年。動機はわかりませんが、何故か我々のグループ展に那須さんが参加してくれた時でした。
最初は小さなA4サイズ、その後、大きなキャンバスにプリントされた作品も拝見しました。
ほとんどがモノクロですが、その全作品に言えるのが、大胆でありながら繊細なイメージ、印象に残っているのが植物、中でも影の部分のディテール、濃度の美しさ、黒のグラデーションがたまりません。
そこに魅力を感じるのは私だけではないはずです。
ある時、タイミングを合わせたかのように那須さんと私が同じシュチュエーションにレンズを向けたことがありました。
瞬間、「あっ!」と思いましたが、その時のユニークな被写体を考えると、二人にはどこか感覚に通じる部分があるのかもしれません。
だからこそ、温厚な人柄と共にこれからも見習っていくつもりです。
でも、決して真似はしませんよ。
こだわり :
作品制作に使うのは、アナログの一眼レフカメラ、フィルムはネガカラー、レンズも標準50mmと望遠200mmだけ。
そして、ここ数年狙っているのは朝日です。どうしてフィルムにこだわるかと言えば、自分のフィーリングを大切にして、1枚に集中して撮りたいから。
デジタルだと、たくさん撮れてしまうので、気持ちも希薄になる気がします。
また、プリントに際しても、PCに読み込んだフィルム画像に撮影時の自分の思いを重ね、そのイメージを大切にするために画像の濃淡をコントロールしてプリントデータを作ります。
制作過程を考えるとアナログ的ですが、それこそが私のこだわり。
これからもその技法にこだわっていきますが、いつかはデジタルの可能性にも挑んでみたいと思っています(笑)。
*取材協力:CANTIK-MANIS